整備不良だけじゃない?車検が通らない意外な原因とは
車検の時期が近づくと、「ちゃんと通るだろうか?」と不安に感じる方も多いのではないでしょうか。ブレーキやライトなど、明らかな不具合があれば当然不合格になりますが、実は意外なポイントで車検に落ちてしまうケースも少なくありません。 特に最近では、カスタムパーツの装着や些細な劣化が原因で不合格となる事例が増えています。見た目には問題なさそうでも、基準に合っていなければ通過できないのが車検の厳しいところです。本記事では、整備不良だけにとどまらない、車検が通らない原因とその対策について詳しく解説していきます。
車検が通らない主な原因とは?
車検では、安全性・環境性能・公道走行の基準をクリアしているかが細かくチェックされます。日頃からメンテナンスを行っているつもりでも、思わぬ部分で不合格となることがあります。
ブレーキやランプ類の不具合
制動装置であるブレーキの効き具合や、ブレーキランプ・ウィンカー・ヘッドライトなどの点灯確認は車検の基本項目です。ライトのバルブ切れ、点灯時の角度や明るさの不足なども不合格の対象となるため、整備の際にしっかりチェックしておきたい部分です。
タイヤの摩耗や亀裂
スリップサインが出ているタイヤは、たとえ溝が一部残っていたとしても車検には通りません。さらに、サイドウォールに亀裂がある場合や、空気圧が極端に低い場合も不合格の可能性が高くなります。安全運転に直結する部品だからこそ、点検が厳しく行われます。
排気ガスや騒音の基準超過
マフラーから排出される排気ガスの成分が規定を超えている場合、あるいは排気音が基準以上に大きい場合も、環境基準に反するとして車検に通りません。触媒の劣化や社外マフラーの装着が原因になることもあるため、事前に確認が必要です。
車体の損傷やサビの進行
外装に大きなへこみや穴が開いていると、安全性が損なわれていると判断される場合があります。フレームや床下のサビも同様に要注意で、放置しておくと強度不足と見なされ、車検に落ちる原因になります。見た目だけでなく構造的な健全性も重要視されます。
意外と見落としがちな車検NGポイント
明らかな不具合がなくても、「え、こんなことで?」と思うような理由で車検に通らないケースは意外と多くあります。普段の点検では気づきにくい部分や、カスタムが影響する点など、見落とされがちなポイントについて確認しておきましょう。
ヘッドライトの光量や色
ヘッドライトは点灯するだけではなく、照射角度や明るさ(光量)、色味までが検査対象です。LEDやHIDライトに交換している場合、光の色が青白すぎたり、明るさが不足していると不合格になることがあります。純正品以外を使用している場合は特に注意が必要です。
車高やホイールサイズの変更
ローダウンやリフトアップなどで車高を変更している車両は、最低地上高の基準(90mm以上)を満たさないと車検に通りません。また、純正サイズ以外のホイールやタイヤを装着している場合も、フェンダーからのはみ出しがあればアウトです。見た目を重視したカスタムが思わぬ落とし穴になります。
ウィンドウフィルムの透過率
フロントガラスや運転席・助手席のサイドガラスには、可視光線透過率70%以上という明確な基準があります。市販のカーフィルムを貼っている場合、透過率が足りずに不合格となることがあります。検査場で計測されるため、基準を満たしているか事前確認が必須です。
マフラーの社外品装着
音量が基準を超えていたり、排気口の形状が法規に適合していないマフラーは、たとえ走行に支障がなくても車検に通りません。「車検対応」と記載されているパーツでも、取り付け方法によっては基準を満たさない場合がありますので、装着時の状態にも注意が必要です。
車検前のセルフチェックで防げる不合格
車検を受ける前に、簡単な確認をしておくだけで不合格を回避できるケースは少なくありません。専門的な知識がなくても、自宅や駐車場でできるチェック項目を押さえておけば、安心して車検に臨むことができます。
ランプの点灯確認
ヘッドライト、ウィンカー、ブレーキランプ、バックランプなど、すべての灯火類が正常に点灯するかを確認しましょう。バルブが切れていたり、点滅のスピードが不自然であれば、交換が必要です。また、カバーが曇っていたり黄ばんでいると光量不足になることもあるため、掃除や交換を検討してください。
ワイパー・ウォッシャーの動作確認
ワイパーがスムーズに動かない、ビビリ音がする、ウォッシャー液が出ないといった症状があると、不具合と見なされることがあります。ゴムの劣化やタンクの水切れは自分でもすぐに確認できるので、車検前には点検と補充をしておくと安心です。
警告灯の有無
エンジン始動後にメーター内の警告灯(ABS、エンジンチェックランプなど)が点灯したままになっている場合、そのままでは車検に通りません。エラーが表示された場合は、診断機による点検が必要です。原因を早めに調べておくことで、スムーズな対応が可能になります。
日常点検で見つかる不具合
タイヤの空気圧や溝の深さ、ドアやシートベルトの作動、ホーンの音なども、実は重要なチェック項目です。普段の運転では気づかない小さな不具合でも、検査官は見逃しません。最低限の日常点検をしておくだけでも、車検通過率を高めることができます。
整備不良による不合格を防ぐには
車検において最も多い不合格理由のひとつが「整備不良」です。走行に支障がない程度の不具合でも、検査基準に達していなければ不合格となる可能性があります。こうした事態を避けるためには、日頃からの整備と点検の積み重ねが非常に重要です。
定期点検整備の重要性
法定12ヶ月点検や日常点検を定期的に実施することで、車検前に重大なトラブルを未然に防ぐことができます。ブレーキやサスペンション、エンジン回りなど、自分では確認しにくい部分はプロの整備士に任せるのが安心です。整備を怠ると、部品の摩耗が進んで修理費用が高額になるケースもあります。
整備記録簿のチェック
過去に受けた整備の内容を記録した「整備記録簿」は、車の健康状態を把握するうえで大きな助けとなります。記録を見れば、前回の車検時にどの部品を交換したのか、どの箇所に不具合があったのかが一目で分かります。整備内容が一貫して記録されていれば、車検時の判断もスムーズになります。
信頼できる整備工場の選び方
整備内容の質は、どこに依頼するかで大きく変わります。単に安さで選ぶのではなく、国家資格を持つ整備士が在籍しているか、整備内容を分かりやすく説明してくれるかといった点も重要です。また、相談しやすい雰囲気があるかどうかも、長く付き合える整備工場を見つけるポイントになります。
市販パーツやカスタムによる落とし穴
自分好みにカスタマイズした車は愛着が湧くものですが、その変更が車検基準に合っていなければ、不合格になることがあります。「車検対応」と記載されている部品でも、取り付け方や組み合わせによっては基準を満たさないこともあり、注意が必要です。
車検対応と非対応の違い
パーツのパッケージに「車検対応」と書かれていても、それはあくまで製品単体での話です。実際には取り付ける車両や状態によって適合しないこともあります。たとえば車高調整式サスペンションや社外ヘッドライトなどは、装着時の角度や寸法次第で基準を外れる可能性があるため、装着後の確認が重要です。
改造申請の必要なケース
エンジンやブレーキ系統、ナンバープレートの位置など、車両の構造や寸法に大きく関わるカスタムは、陸運局への改造申請が必要になります。申請をせずに車検を受けた場合、たとえ安全性に問題がなくても不合格となってしまいます。改造申請には書類の準備や検査が伴うため、事前に確認が必要です。
元に戻さず車検を受けるリスク
車検非対応のパーツを装着したまま車検に挑むと、不合格になるだけでなく、再検査の手間や費用が発生します。特にウィンドウフィルム、マフラー、足回りのパーツなどは、純正に戻すだけで合格できることも多いため、面倒でも一時的に元に戻すことをおすすめします。少しの手間で確実に車検を通せるようにしておくことが大切です。
TK Autoで安心して車検を受ける理由
車検は法律で定められた大切な点検であり、安全なカーライフを維持するために欠かせない手続きです。どこに依頼するかによって、作業の丁寧さや安心感は大きく変わってきます。不安なく車検を通すために、多くの方から信頼を得ている理由を紹介します。
国家資格を持つ整備士による点検
整備にあたるのは、国家資格を取得した経験豊富な整備士です。車の状態を正確に見極め、必要な整備を丁寧に実施します。単なるチェックにとどまらず、不具合の兆候を早期に発見し、事故や故障の予防にもつながる点検が行われます。
事前の丁寧な説明と見積もり
車検にかかる費用や整備内容については、事前に詳しく説明を行い、納得いただいたうえで作業に入ります。見積もりは明細付きで提示し、追加費用が発生する場合も必ず事前に相談します。透明性の高い対応により、「知らないうちに料金が増えていた」といった心配がありません。
鈑金塗装も含めたトータル対応
検査中にキズやヘコミが見つかった場合でも、鈑金塗装に長年携わってきた実績があるため、その場で適切な修理提案が可能です。車検と同時に外装の補修まで依頼できる点は、多くのお客様から高く評価されています。車の状態をトータルで整えることができるため、手間も減り、時間の節約にもつながります。
まとめ
車検に通らない原因は、ブレーキやライトの不具合といった整備不良だけではありません。カスタムパーツの影響や、意外な見落としポイントによって不合格となるケースも少なくないため、事前の準備と確認が重要です。特に近年では、保安基準がより厳格に適用される傾向があるため、軽微な変更でも注意が必要です。
自宅でできるセルフチェックや定期的な整備を行うことで、不合格のリスクは大きく減らせます。見積もり内容の確認や、信頼できる整備工場の選定も、安心して車検を受けるためには欠かせない要素です。
鈑金塗装にも精通し、20年以上の経験を持つTK Autoでは、国家資格整備士による丁寧な点検と明確な説明で、初めての方でも安心してご利用いただけます。車検に不安がある方は、まずはお気軽にご相談ください。
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住所:福岡県行橋市今井3626-3
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